導入:あなたは、人類史上のすべての人間に転生し続ける
私たちは誰もが一度は「私とは誰か?」「なぜ生きているのか?」と考えたことがあるでしょう。しかし、今日ご紹介する宇宙論は、その問いのスケールを遥かに超えたものです。
それが、アンディ・ウィアー(『火星の人』の著者)が著した短編小説、そしてインターネット上で広く語り継がれる**「The Egg」の都市伝説**です。
これは「この宇宙に存在するすべての生命、すべての人間は、**たった一つの魂(つまり、あなた自身)**が転生を繰り返している姿である」という、あまりにも衝撃的で、ゾッとしながらも深い感動を覚える壮大な物語です。
1. 衝撃の物語「The Egg」の概要
物語は、「あなた」が交通事故で死を迎えるところから始まります。気がつくと、あなたの目の前には「神」と名乗る存在が立っています。
神は言います。あなたは死んだわけではなく、次の人生へと旅立つ途中だと。そして、あなたは次の人生で紀元540年に生きた中国の農民になるだろうと告げられます。
驚く「あなた」に対し、神は「なぜ急ぐ?あなたは永遠の時を持っているのだ」と語り、この宇宙の最も重要な真実を明かします。
2. 「全員が君」という概念の深掘り
神が語った核心は、「あなた」がこの宇宙で唯一の魂であるということです。
人類史上、過去、現在、未来に存在するすべての人間—悪名高きヒトラーも、マザー・テレサのような聖人も、あなたの愛する家族も、地球上のすべての生物—は、すべて**転生を繰り返している「あなた自身」**なのだと。
神は、この宇宙と生命を創造したのは、たった一つの魂(あなた)を成熟させるためだと言います。あなたは、すべての人生を、すべての体験を、すべての視点を知る必要があるのです。
- 憎しみの体験: あなたが誰かを傷つけたとき、それは「あなた自身」を傷つけている。
- 愛の体験: あなたが誰かを愛したとき、それは「あなた自身」を愛している。
神は「あなたは他人に優しくするとき、実は自分自身に優しくしているのだ」と教えます。この概念を知ると、私たちの倫理観や他者への視点は根底から覆されます。
3. 転生を終えた先に待つもの
では、この果てしない転生はいつ終わるのでしょうか。
物語によれば、転生は「あなた」がすべての人生を、あらゆる角度から体験し尽くすまで続きます。全人類の経験、全生物の苦悩と喜び、すべてを理解する瞬間が訪れるのです。
そのすべての経験が完了したとき、あなたはついに**「なぜ宇宙が作られたか」**を理解します。
それは、すべてを体験し尽くした**「あなた」が、神として目覚める**ため。
そして、そのとき、宇宙そのものが**「卵」**であり、あなたは殻を破って孵化し、次の新たな宇宙を創造する神となるのです。この宇宙の壮大な目的は、たった一人の神(あなた)の育成だった、というわけです。
4. 著者自身の考察と感情
私自身、この「The Egg」の物語を知ってから、世界に対する視点が大きく変わりました。
人に対して何かをしたことは、巡り巡ってすべて自分自身に返ってくるのだと深く納得できたのです。目の前の人が憎い相手であろうと、過去や未来において自分が体験する可能性のある人生の一部だと考えると、安易な憎しみや争いからは距離を置くことができます。
周りの人々が皆、自分という魂の別の姿だと考えると、戦争や差別といったものは**「右手と左手が殴り合っている」**ような、無意味で愚かな行為だと理解できます。
だからこそ、この物語が都市伝説で嘘なのか、あるいは宇宙の真理なのかは、私にとってどちらでも良いのです。
ただ、世界中のみんながこの物語を知り、その概念を共有することで、戦争や対立のない、より平和で寛容な世の中になるのではないかと心から信じています。この美しく、そして切実なメッセージが、私がこの物語を単純に「好き」だと感じる理由です。
まとめ
私たちが生きるこの宇宙は、**「あなた」という唯一の魂が自己を完成させるための、壮大なシミュレーション(育成ゲーム)**だというのが「The Egg」の結論です。
この世界に偶然などなく、すべてが「あなた」の成長のために計画された出来事だとしたら、今日という一日、そして目の前にいる誰かとの関わり方は、少し変わってくるのではないでしょうか。あなたの人生の次のチャプターをどう生きますか?


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